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日々の楽しい出来事を忘れぬうちに。夕暮れの茜色の空が大好きです。


by m-bintang
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中秋の名月の夜に  大工哲弘・観月ライブ

数日前に日記に書いたとおり、大工哲弘さんのライブに出かけてきました。
敬老の日も近いので夫の両親を誘いました。
二人とも今年80歳なのですが、とても元気なので80歳と感じさせず
私もおかげで自由にさせてもらってます。

今日は中秋の名月です。
じゅうぐや~(十五夜)の月を唄うにはもってこいの夜になりました。
八重山の民謡の中から月をめでる唄を中心に
40年ぶりに唄うという「♪十五夜」と「♪満月太鼓ばやし」もありました。
大工さんが三線と唄、奥さんの大工苗子さんが琴、太鼓、踊りまで一人何役ここなし
夫唱婦随でとっても雰囲気があり(奥さんはあまり目立つことはイヤなのか
何かを頼まれても、ウンといわなかったようで大工さん曰く、第三の反抗期なんだそうです。)
奥さんがいるからこその楽しいライブになりました。
口数はほどんどない奥さんでしたが、踊りはおどけて見せて笑いを誘いました。
特別ゲストの松島とし子さんが「月見踊り」という琉球舞踊を艶やかに踊られて
見ほれてしまいました。

沖縄の民謡ってほとんど知らなくて
でも
「月ぬ美しゃ」(つきぬかいしゃ)は知ってて
彼独特の唄い方がとてもステキでした。
私が一度だけ聴いた彼の歌声も多分この曲だったのでは?と思います。

一.
つきぬかいしゃ とぅかみっか
月ぬ美しゃ 十日三日
〈月が最も美しい一三夜―――まだ満ちていない頃〉
みやらびかいしゃ とおななつ
女童美しゃ 十七ツ
〈乙女が最も美しい一七歳―――まだ成熟していない頃〉
   ほーいちょーが

二.
あがりからあがりょる うふつきぬゆ
東から上がりょる 大月ぬ夜
〈東から上る満月の夜〉
うちなん やいまん てぃらしょうり
沖縄ん八重山ん 照ぃらしょうり
〈沖縄を 八重山を 照らしてください〉
   ほーいちょーが

三.
あんだぎなーぬ つきぬゆる
あんだぎなーぬ 月ぬ夜
〈あれほどの美しい月の夜〉
ばがげら あしょびょうら
我がげら 遊びょうら
〈みんな今日は宴をしよう〉
   ほーいちょーが

四.
てぃらぬ うふだんが いちゅばな
寺ぬ大札んが 絹花
〈寺の大札に 絹のような花〉
くがにばな さかしょうり
黄金花 咲かりょうり
〈黄金のような花 咲かせてください〉
   ほーいちょーが

五.
びらまぬやーぬ あんたんが
ぴらまぬ家ぬ 東んたんが
〈愛しいあなたの家の 東側に〉
むりくばなぬ さかりょうり
むりく花ぬ 咲かりょうり
〈ジャスミンの花を咲かせましょうね〉
うりとり かりとり なつぃきばし
うり取り 彼り取り なつぃきばし
〈それを採り あれを採るふりをして〉
びらばぬやーぬ はなぶんなー
びらまぬ家ぬ花ぶんなー
〈愛しいあなたの家の花〉
   ほーいちょーが

六.
みやらびやーぬ むんなんが
女童家ぬ 門なんが
〈娘の家の門のそばに〉
はなしみてぃさしば きりおとし
花染手布ば 切り落し
〈花染めの手ぬぐいを落として〉
うりとり かりとり なつぃきばし
うり取り 彼り取り なつぃきばし
〈それを採り あれを採るふりをして〉
びらばぬやーぬ みまいす
女童家ぬ 見舞いす
〈娘の家に伺います〉
   ほーいちょーが


他には「安里屋ユンタ」「とぅばらーま」などを唄い、
最後はカチャーシーという歌で、会場の半数以上の人が手を上げて踊り始めました。


じゅうぐやに大工さんの唄声が聴けシアワセな夜になりました。
by m-bintang | 2008-09-15 00:20